影だけの神
尖閣に侵犯しながら東京では握手し、世界では日本を貶める中国。
こんな周辺国ばかりなのに、隣人だから大切に、というバカ丸出しの一部の日本人。
それも彼らは本当に日本人なのか、これも確かなところは藪の中です。
韓国人なのに日本人名を使って世論を荒らし、欧米やアジアの在日外国人を攻撃して日本人のせいにする奴も多数います。
油断していると結局日本人が悪人にされてしまいます。
無定見に誰彼かまわず良き人と捉えるのは極めて危険です。
日露戦争での戦死者は約8万4千人、戦傷者は約14万3千人でした。
そういう極限の殺し合いの中で捕虜になったロシア兵が内地に送られてきました。
船を降り、港から隊列を組んで収容所に向かうロシア兵捕虜。
それを見た地元の婦人(もちろん日本人)がこうつぶやきました。
「おかわいそうに」
ウクライナやロシアに、こう言う婦人は絶対にいません。
おそらく世界でもそうでしょう。
でもこれは日本人の心性の一部であり、いまも変わっていません。
そこをまた悪人に狙われます。
「振り込め詐欺」の被害もその一端です。
思いやりと優しさは大事ですが、時と場合と相手によっては家族のみか、みずからの命さえ危うくします。
日本の周辺は、とことん疑い、それでもまだ検証しながら、用心深く付き合わねばならない相手ばかりです。
ウクライナでは死者や負傷者が続出しているのに、少なくとも表面上ではゼレンスキー大統領の辞職を求める声も降伏しろという声も聞こえてきません。
なぜか、愛国心もですが、一番の理由はロシアに支配される恐怖であろうと思えます。
降伏したあとに来るのは収容所送りと強制労働と飢餓と大量殺戮です。
そのあとがどうなったか。
およそ50万の日本軍将兵はシベリアの強制収容所送りとなって満足な暖房も食事も無い強制労働につかされ、ほぼ1割の将兵が命を落とし、その後遺症で後に早死にした者は現地での死者より多いという悲劇を生みました。
敗戦は仕方がありません。
大事なのはその相手がどういう国でありどういう政治形態を取っているか、です。
ウクライナ人がロシアに徹底的に抗戦するのも理解できます。
そもそもロシア人がウクライナ人を手厚く扱う理由もありません。
中国が核武力で台頭し、ロシアがそれに追随するいま、日本人にもウクライナ人のような危機感と備え、そして国と国民を守る気概が求められ始めています。
世界は「日本が」ではなく「周辺国が」の時代に突入しているのです。
向こうから迫りくる敵とは戦うしかありません。
戦争は勝った者が生き残り、負けた者は権利も歴史も否定され、国は無くなり、明日すら無くなります。
日本が今もあるのは、負けた相手が良かったからです。
でも次はそうはいきません。